手汗に悩む(多汗症)人は日本に約80万人もいると言われています。

しかし、多汗症の認知は非常に低く、病院治療できることを知らない方も多いのが現状です。

また、認知の問題からか治療によっては保険治療が整備されていないという現状もあります。

 

知らずに治療して思わぬ治療費がかかっても嫌ですよね?

なので、保険が適用される治療とされない治療を整理したので診療する前の情報収集として参考にしてみてください。

(あくまで参考情報としてご確認下さい※最終的には電話で確認してからの診療をお願いします)

 

※どのような治療方法があるかを知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

 

保険が適用される多汗症治療

病院での手汗治療は様々ですが、どの治療であれば保険適用されるのでしょうか?

 

イントフォレーシス

イオントフォレーシスとは、手のひらを水道水の入った容器の中に浸し、10mA弱の直流電流を流す治療方法です。

 

イオントフォレーシスは、手のひらや足の裏など直接容器に浸しやすい部位に適した治療方法です。

用意するのが水道水と電気だけと最も手軽な病院治療として評判です。

 

長期治療も保険で安心

イントフォレーシスは、1回30分の通電を最低10回程度行う必要があり、長期治療が前提とした治療です。

条件により保険適用外とのことですが、手のひらと足の裏多汗症であれば保険が適用される場合が多いようです!

保険診療となると、3割自己負担で1回あたり1000円前後で治療が可能です。

 

抗コリン薬(投薬)

多汗症はアセチルコリンと言われる神経伝達物質が活発になり交感神経が優位になることが原因と言われています。

抗コリン薬には、そのアセチルコリンの働きを抑えてくれる効果があります。

 

保険適用はプロバンサインのみ

抗コリン薬にもいくつか商品がありますが全ての商品で保険適用となるわけではありません。

保険適用となるのは、プロバンサインと言われる抗コリン薬です、

ポラキスやベシケアといった商品もありますが、自己負担になる場合が多いのでお医者さんに相談した上で処方してもらいましょう。

 

漢方

交感神経の働きを抑える効果がある漢方を処方してもらうことができます。

 

個人の症状にあった漢方を保険適用で処方してもらえるのが魅力ですが、全ての商品が保険適用ではありません。

保険が適用されるのは147種類のエキス製剤(顆粒や粉末状にしたもの)と1種類の軟膏、242品目の生薬のみです。

こちらもお医者さんに相談して処方してもらうようにしましょう。

 

ETS手術

ETSとは胸部交感神経遮断手術の略称です。

(ETS : Endoscopic Thoracic Sympathectomy)

 

胸部交感神経の繊維を内視鏡で切断し交感神経の流れを直接遮断する治療方法です。

手汗を根本解決してくれる治療方法として最終手段として治療される場合が多いです。

 

ETS手術は高額療養費支給制度の対象

重度の多汗症患者は高額療養費支給制度が対象となります。

保険診療で3割自己負担だと収入によりますが10万円以下で手術できます。

代償性発汗の副作用のリスクを理解して治療する必要はありますが、一度だけと考えれば無理ない値段かもしれません。

 

ボトックス注射は保険適用外

手汗治療にはボトックス注射のように保険適用外の治療もあります。

 

ボトックス注射

ボトックス注射とは、ボツリヌス毒素から抽出した成分ボトックスを注射する治療方法です。

 

ボトックス注射はアセチルコリンの分泌を抑える効果があります。

手に直接治療を行うため交感神経の働きを抑えてくれる手汗治療として人気です。

 

保険治療はワキの多汗症のみ

ボトックス注射で保険が適用となるのはワキの多汗症の場合のみで、手のひらの治療は自費となってしまいます。

実際の治療費で比較しても、ワキだと4万円で治療する病院でも手のひらだと8万円と高額になってしまうのが実情です。

 

ボトックス注射は根本治療にはなりますが効果持続期間は通常3~4ヵ月です。

つまり、仮に4ヶ月効果が続くとしても年に3回は治療が必要となります。

先の病院の例でも年間で24万円程度かかるため、金銭的な余裕がないと継続治療が難しいのが難点です。

 

今後保険が適用されるかも?

日本では、多汗症が病気という認知が低いこともあり、ワキのボトックス注射も元々は保険適用外でした。

しかし、効果が認められワキについては、2012年に重度の多汗症患者に限り保険適用となりました。

手汗についても近い将来、保険適用となる可能性を期待して良いのではないでしょうか?

 

手汗治療はまだ環境が整っていません

いかがでしたか?

最低限の知識を持っておくことで、あなたにとって最適な治療方法が見つかるきっかけになれば嬉しいです。

手汗治療の環境は整っているとは言えません

多汗症が病気という認知が低いからか、保険だけでなくお医者さんによっては正しい治療を選択できない場合もあると聞きます。

  • 多汗症を紹介しているサイトか?
  • 口コミ

などを参考に通う病院を選ぶことをオススメします。

また、不安が残るんだったら病院を変えるのも大切な心構えです。

しっかり信用できる先生と納得できる治療をしてくださいね。

病院治療の前にできる手汗対策はたくさん!

個人的には他に試せることを試した上でどうしようもなかった場合に病院治療をされることをオススメします!

以下のように、比較的お金をかけずにできることはたくさんあります。

  • 生活習慣の見直し(睡眠、入浴など)
  • サプリ
  • 制汗剤

特に、制汗剤による手汗ケアは病院治療と比較しハードルが低いだけでなく、汗腺に直接ケアできるので僕も愛用しています!

愛用の「フレナーラ 」は病院治療の副作用を気にする心配が少ないだけでなく、初回は850円と試しやすい商品なので特にオススメです!

どの手汗対策にも合う合わないは正直あります。

だからこそ、試すことを試した上で納得して病院治療を選択することが大切だと思っています。

妥協せずにっくき手汗と向き合っていきましょう!

おすすめの記事