手汗の量(汗腺の数)は一般的に幼少期に決まり年齢とともに減っていきます、。
しかし、
- 中学生時代から手汗が気になるようになった
- 大人になってから手汗の量が増えた
など、中には年齢を重ねるごとに汗が多くなる方もいらっしゃいます。
なぜ年齢と共に手汗が増えるのでしょうか?
ここからは、年齢とともに汗が増える原因と対策についてお話ししていきます。
生まれつきや遺伝について気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
目次
年齢と共に手汗が増えるのは病気のサイン
手汗の原因と言われるエクリン腺の量は3歳程度で決まると言われています。
なぜ、あるタイミングから手汗が多くなることがあるのでしょうか?
- 自律神経失調症
- 続発性多汗症
言葉が難しくて抵抗があるかもしれませんが、これらが影響していると言われていますので実際に確認していきましょう。
自律神経失調症
一つめの自律神経失調症とはどのような症状なのでしょうか?
自律神経失調症とは
不規則な生活習慣やストレスなどにより自律神経のバランスが乱れ発症する体の不調です。
自律神経失調症により交感神経が異常に汗腺に汗をかくように指示することで手汗が増えてしまいます。
生活習慣・人間関係において変化が大きくなるタイミングはストレスを感じやすいので特に注意が必要です。
自律神経失調症による症状は様々
自律神経失調症で現れる症状はいっぱいあります。
- 多汗症(手汗)
- 頭痛
- 耳鳴り
- 疲れ目
- 動悸
- 息切れ
- 手足のしびれ
- 下痢
- 便秘
- 肩こり
などなど数を上げたらキリがありません。
幸い僕は手汗しか症状はないですが、これらの症状がまとめて発症するなんて耐えられそうにありません、、
続発性多汗症
これから紹介する5つの症状が原因となり手汗が増える場合もあります。
(続発性多汗症と言います)
急に手汗が増えたと感じる場合は、以下の症状がないか確認しましょう。
低血糖
血糖値が70mg/dL以下になると交感神経が活性化され、冷汗や手の震えといった症状が出ると言われています。
ちなみに、低血糖の原因として最も多いのは糖尿病治療薬の効き過ぎです。
他にインスリンの過剰産生や副腎機能低下症なども原因として考えられますので、治療中に手汗が増えた方は注意が必要です。
感染症
菌やウイルスに感染すると、発熱や倦怠感と共に手汗が増える場合があります。
褐色細胞腫
副腎という小さな臓器に腫瘍ができることでアドレナリンなどが過剰に発生することで発症します。
それにより手汗が増えるだけでなく高血圧や糖尿病を引き起こすことがあります。
甲状腺機能亢進症
甲状腺はエネルギーを使うためにホルモンを分泌します。
その際、ホルモンが過剰に分泌されることで手汗が多くなる場合があります。
免疫力が暴走して甲状腺を攻撃するバセドウ病や慢性甲状腺炎といった病気の可能性がある怖い症状です。
更年期障害
女性ホルモンの一つであるエストロゲンが、30代から減り始め、40代からは急激に減少します。
この変化によって女性は自律神経が不安定になりやすく、手汗が増える場合もあるそうです。
自律神経を整え手汗を予防しよう
自律神経が乱れることによって様々な症状が発症することがお分かりいただけたかと思います。
手汗を抑える意味でも自律神経を整えてあげることは重要です。
まずは、自宅でも簡単にできるケアを紹介していきます!
睡眠はしっかり取りましょう
睡眠は単に疲労回復だけでなく、自律神経を整えストレスを緩和してくれる重要なルーティンです。
最近手汗が増えた、、なんて方は、
- 寝る直前もスマホでユーチューブ(SNSなど)
を我慢するだけでも効果があります!
かく言う僕もたまにやってしまうのですが、、スマホの光が交感神経を覚醒させ睡眠を妨げてしまうからです。
睡眠は人生の3分の1を占めるルーティンです。
寝る2時間前にはスマホ操作をやめるのが理想なので頑張ってこらえましょう笑
逆に、
- 朝起きたらカーテンを開け太陽の光を浴びる
- ぬるま湯に15分の入浴法
は質の良い睡眠につながるので取り入れてみてください!
食生活でも自律神経は整えられる
自律神経を整えてくれ、手汗にも良いと言われる食材がいくつかあるので日々食べるようにしましょう。
- トマト
→脳や神経をリラックスされる効果があるGABAが豊富
- チーズ
→幸せホルモンと言われるセロトニンの生成に欠かせないトリプトファンを摂取できる
- 大豆
→自律神経を安定させる女性ホルモンのエストロゲンと似た働きのイソフラボンが豊富
これらが効果があると言われています。
イタリア料理にはこれらの食材がたくさん使われているのでオススメです!
毎日イタリアンは無理だと思うので、サプリでこれらの成分をまとめて摂取するのも選択肢です。
一人で抱え込まずお医者さんに相談しよう
症状が軽いのであれば、先ほど紹介した方法を試していただければと思いますが一人で抱え込むのは危険です。
重度の自律神経失調症や続発性多汗症はお医者さんに相談する必要があります。
迷って症状が悪化する前に相談しましょう。
病院ならあなたにあった治療をしてくれる
病院治療は先生と相談しながら様々な治療方法を選べるのがメリットです。
- 塩化アルミニウム(制汗)
- 投薬(抗コリン薬・漢方など)
- イオントフォレーシス
- ボトックス注射
- ETS手術
手汗の多汗症についてだけでもこれだけの選択肢があります。
多汗症については病気としての認知が低く病院によっては正しい治療をしてくれない場合もあるのが難点なので、親身に対応してくれる先生と治療をすることをオススメします。
いづれにせよ、年齢を重ねてから手汗が増えた方は何かしら別の症状がある可能性が高いです。
自分でできる対策をしながらも一人で抱え込まないことが一番大切だと理解いただければ幸いです!