手汗が多い人は多汗症の可能性が高いです。
多汗症とは、交感神経が異常に働くことにより汗腺が刺激され手汗が多くなる症状です。
手汗の多汗症を抑えるには交感神経を司る自律神経を整えてあげる必要があります。
自律神経を語る上で、「人生の3分の1を占める睡眠」は切っても切れない関係です。
では、睡眠の質をあげるには何をしたら良いのでしょうか?
ここからは、手汗を抑えるための睡眠改善対策を紹介していきます。
目次
睡眠が大切な理由と手汗への影響
早速ですが、睡眠の効果と睡眠不足による手汗への影響を確認していきましょう。
睡眠がもたらす3つの効果
睡眠には大きく3つの効果があり規則正しい睡眠を取ることで手汗が出にくくなります。
疲労回復
当たり前かもしれませんが、肉体的な疲労を睡眠によって回復させることができます。
内分泌機能が向上することで、体内の代謝が正しい形で活性化されます。
また、睡眠で体力を回復させることで風邪が引きにくくなる予防効果もあります。
ストレス解消
睡眠で脳を休ませることにより自律神経が整いストレスが緩和されます。
逆に睡眠が少ないと鬱になりやすいと言われています。
生活習慣病予防
食欲をコントロールするホルモンと密接な関係を持ち、不要な食欲を抑えてくれます。
つまり、十分な睡眠は太りにくい体質を作る上で重要な要素と言えます。
食欲が適正になることで食生活が正常になり、心疾患を発生させるリスクも低くなります。
規則正しい睡眠は手汗の原因である自律神経を整えてくれるんだと知っておきましょう!
睡眠不足の原因と手汗への影響
大切な睡眠を妨げる原因と手汗への影響も確認していきましょう。
生活リズムの乱れ
不規則な生活は眠気をコントロールするホルモンの「セロトニン」や「メラトニン」の分泌リズムを乱します。
起きる時間や寝る時間は極力避けましょう。
週末の寝溜めなども生活リズムを崩す要因なので気をつけましょう。
就寝前のスマホ操作
「メラトニン」は、夜になると分泌量が増え眠気を誘います。
明るいところでは分泌量が減るのが特徴で、寝る前にスマホを操作していると眠りが浅くなってしまいます。
寝る前はついついYouTubeなどみてしまいますが、遅くとも寝る1時間前までにしましょう。
ストレス
仕事などで強いストレスを受けると脳が覚醒状態になります。
脳が覚醒された状態のまま睡眠に入ると、興奮状態のため脳が休まらず睡眠の質が下がってしまいます。
睡眠不足が続くと、交感神経が常に優位になりリラックスできなくなります。
その結果、自律神経失調症となり、手汗ばかりか頭痛や肩こりなど思わぬ病気に繋がるので注意しましょう。
規則正しく寝ないと自律神経が乱れるということがわかるかと思います!
手汗を抑える!睡眠改善の対策5選!
手汗を抑えるためにも、これから紹介する睡眠改善の対策を試してみましょう。
日光浴でホルモンコントロール
毎日起きたときにカーテンを開け自然の光を浴びるようにしましょう。
日中に日光を浴びることによって、メラトニンと言われる睡眠ホルモンが抑えられ、夜に自然な眠気を誘ってくれるようになります。
部屋の照明を暗くする
脳は明るさを感じると交感神経が優位になり眠りづらくなります。
よく眠るためには、早めに部屋の照明を暗くし目に入る光の量を抑えるようにしましょう。
部屋を暗くした後にテレビやスマホの光を見ないようにしましょう。
部屋を静かにする
寝ているときは、図書館程度の音でも交感神経が優位になってしまいます。
寝る前にリラックスするために音楽をかける人もいますが、かけるにしても歌詞のない穏やかな曲をかけるようにしましょう。
遮音・遮光カーテンを使用するのも外の音を防ぐ意味でオススメです。
腹式呼吸でリラックス
寝る前20分にゆったりと腹式呼吸をすると寝つきが良くなります。
実際に不眠症の人の入眠までの時間、睡眠中に目覚める時間などが改善されたという実証結果も出ているほどです。
暗くした部屋でベッドでねれないときに試してみましょう。
羊を数えるより効果が高いでしょうw
睡眠1時間前に入浴
体温を一度あがった後に、その後急激に下がると自然な眠気が訪れます。
寝る前にお風呂に入ると血行促進により体温が上昇し、その後体温が下がることで深い眠りにつくことができます。
オススメは寝る1時間前までにぬるま湯(40℃)に約30分浸かる入浴法です。
寝る直前の入浴だと、体温が下がりきらず逆に寝づらくなるので注意しましょう。
自分にあった寝具を探そう
枕が違うと寝られない!
なんて方もいるくらい、寝具が合わないとリラックスした状態で寝られません。
枕とマットレスは自分にあった物を探すようにしましょう。
一度は店頭で相談するのがオススメです。
(最低限お店で相談した上で最後ネットで買うのであれば特に問題ありません)
枕
枕は高すぎたり低すぎたりすると気道や血管が圧迫されてしまいます。
立っている時と同じ姿勢で寝られる枕を選ぶと寝つきが良くなるので参考にして見てください。
マットレス
体質や睡眠タイプによってオススメのマットレスが変わります。
一般的に、ショートスリーパーや睡眠中の動きが少ない方は「低反発」が向いています。
一方、筋肉質の人は「高反発」のものが向いています。
また、スリムな方は柔らかめ、ガッチリした方は硬めがオススメです。
寝返りしやすいかを確認してから買うのがオススメです。
お酒は睡眠の妨げに・・・
お酒を飲んでいるとつい寝てしまう人も多いかと思います。
一見睡眠に効果的に見えますが、本当はどうなんでしょうか?
お酒でリラックスは間違い?
お酒にはリラックス効果があり適度な飲酒であれば寝つきが良くなります。
しかし、飲む量が増えると睡眠の後半からアルコール代謝が活発化し、脳が覚醒しやすくなります。
アルコールは20gを分解するのに3時間程度かかります。
(20gは成人男性でビール瓶1本程度)
お酒を飲みたい人は、睡眠の3時間前かつ適量の飲酒を心がけるようにしましょう。
お酒による悪影響とは?
過度の飲酒による悪影響を確認してきましょう。
利尿作用
お酒に含まれるアルコールには利尿作用があります。
睡眠時は坑利尿作用が働くのですが、その働きがアルコールによって妨げられ眠りが浅くなってしまいます。
いびき
アルコールには喉や舌の筋肉を緩める作業があります。
それにより気道が塞がれいびきをかきやすくなってしまいます。
眠りが浅くなるだけでなく、無呼吸症候群を引き起こす可能性もありますので注意が必要です。
飲みすぎてしまった場合は?
わかっていても飲みすぎてしまう場合もあると思います。
そんな時は以下の方法を試してみましょう。
抱き枕を使い横向けに寝る
仰向けで寝ると、いびきをかきやすくなります。
横向きに寝るといびきを緩和できるだけでなく、体をほぐしやすくする効果もあります。
一般的に抱き枕を使うと安定して横向きで寝られると言われているのでぜひ試してみてください。
鼻呼吸でいびき対策
口呼吸で寝ると口内が乾燥し喉の炎症につながる場合があります。
寝ているときに鼻呼吸なんてできるの?
という方には口閉じテープがオススメです!
ドラッグストアでも手軽に買える商品ですので、無呼吸症候群にならないためにも試していただけたらと思います。
手汗を抑えるためにも規則正しい生活を
いかがでしたでしょうか?
手汗を抑えるために睡眠改善は必須!
自律神経を整えることは、手汗はもちろん様々な症状から体を守るために欠かせません。
ぜひ、紹介した方法を参考にみなさんにあった睡眠改善を実現していきましょう!
正直時間はかかると思いますが、改善が進むにつれ手汗の量も気になくなると思います。